地域とWEBを、コツコツと。

この写真、先週の金曜日の夜に、社内のメンバーとの会話の流れから、
多摩モノレールって、どこを走ってるの？
え、延伸計画があるの？？どこに延びるの？？？
という質問が飛び交ったので、プレゼン(笑)したときのもの。

沿線住民や沿線の大学に通う学生さん以外には、実はあんまり知られていない多摩モノレール。
正式名称は「多摩都市モノレール」。

現在は、北は上北台駅(東大和市)、南は多摩センター駅の間、約16kmを走っています。
他の鉄道と接続する主要駅でいうと、玉川上水駅(西武拝島線)、立川北・立川南駅(中央線・南武線)、
高幡不動駅(京王線)、多摩センター駅(京王相模原線・小田急多摩線)など。

「現在は」と書きましたが、平成10年の開業当時は上北台～立川北のみ。
「西武拝島線から立川に出やすくなった」
という程度の受け止められ方だったんじゃないかと思います。

これが、平成12年に立川北～多摩センターまで延伸し、
京王線・京王相模原線・小田急多摩線と接続すると、にわかに注目を集めだしました。
当時、僕は北多摩北部の東村山に住んでいましたが、ちょこちょこっと乗り換えると、
「多摩センター」という南多摩にある未知の街まで行けちゃうようになったわけです。
(モノレール延伸前は、新宿まで出て乗り換えないといけなかった)

多摩地区内での移動、それも地図で見ると、ほぼ真っすぐ南に向かえばいいだけなのに、
わざわざ、いったん上り電車に30分ほど揺られて都心に出て、
今度は下り電車に40分ほど揺られる。
なんと馬鹿けた話でしょうか。

「多摩地区には、南北を縦貫する公共交通網がない」という弱点が、
西からの通勤・通学者を呼び込もうとする新宿あたりの、
いわゆる「東京」をますます増長させることに。
なんと馬鹿けた話でしょうか。

ま、今は多摩都市モノレールのおかげで、南北交通も少しずつ強化され、
以前よりは自由に動き回れるようになってきたので、良しとしましょう。
（まだまだ、多摩東部の南北移動は都心経由となることが多く、不自由さは残ります・・・）

話を元に戻しまして、ホワイトボードの説明。
この記事の主人公でもある「多摩都市モノレール」には、実は、まだ延伸計画が3つもあるんです。

1つは、上北台から西へ向かって、西多摩郡瑞穂町にある八高線「箱根ヶ崎駅」へ延びるルート。
次に、多摩センターから、小田急多摩線「唐木田駅」、京王相模原線「南大沢駅」を経て、
中央線・八高線・横浜線の「八王子駅」へ至るルート。
最後に、多摩センターから南下して、小田急小田原線・横浜線の「町田駅」へ繋がるルート。

いずれも、沿線住民からは期待が寄せられていますが、
最後に紹介した「町田ルート」について調べていたら、面白いサイトと出会っちゃいました。

僕が、多摩地区のことを「多摩県」として独立すべきなんじゃないか、と妄想しているように、
町田市は「神奈川県町田市」に生まれ変わるべきなんじゃないか、と妄想しているようです。

・神奈川県町田市委員会

サイトの名称、コンセプトも面白いけど、書かれている内容も興味深い。

・「多摩都市モノレールの八王子駅延伸ルートは、町田市が神奈川県になった場合の保険だった？」

多摩全域で「いっせーのせ」で東京都からの独立を宣言したいところですが、
やはり、町田市民には「神奈川県への編入を目指す」という考えもあったか・・・。

しかも、「八王子ルート」は「町田市を神奈川県に奪われないため」の計画だったなんて。
このリンク先記事の説明を読んでいると、妙な説得力があるなぁ。

ちなみに、多摩都市モノレールの延伸計画が注目されているのは本当の話。
関連自治体のサイトもご覧下さい。

・武蔵村山市
・西多摩郡瑞穂町
・町田市
・八王子市