配色次第でこんなに違うの!?Web制作は「設計が先、デザインは後」です

たまりば編集長こぐま(ジェイ・ライン株式会社 大熊雅樹)

2016年02月12日 08:00

おはようございます、多摩の地域密着型ブログサービス「たまりば」編集長こぐまです。

先日の「赤入れ」に引き続いて、とあるクライアントさんの
Webサイト新規立ち上げで、ディレクションを担当しています。

今週は、デザイン案出し→チェックバック→修正→ブラッシュアップ…
とデザインを集中的に詰めているのですが、
言葉だけでは伝えきれない要望内容を担当デザイナーに
視覚的に伝えるため、こんな方法をとってみました。

それは、実際に存在するたくさんのサイトの中から、
イメージに近いサイトを複数見てもらい、
デザインの方向性についての認識を共有するということ。

あ、写真は直接は関係ないですが、「たまりば」で広報の協力を
させて頂いている八王子ハッピーバレンタインのチラシと、
休憩タイムに食べたチョコレートその②。

チラシの配色…なるほど、バレンタインの甘~いイメージが伝わる。
チョコの配色…むむむ、2色が交差するスタイリッシュなデザイン。

これ、味自体は2種類を組み合わせるということでいうと、
交差させずに混ぜ合わせちゃっても良かったんでしょうが、
この配色によって消費者に伝えたいメッセージがあるんでしょうね。


本題に戻ってWebデザインのお話。

ターゲット、自社の強み、サイトの目的など、細かい
設定をもとに、
ファーストビューをどうするか、ベースカラーはどうするか、
コンバージョンボタンの位置やサイズ・デザインは?
などを固めます。

デザインって、単純に格好いい、きれいなものならいいわけじゃなく、
どんなターゲット層に、どんな魅力を伝えるのか、
サイトを訪問してもらった人にどんな「行動」をとってもらいたいかを
徹底的に考えて設計していきます。

「鶏が先か、卵が先か」じゃないですが、
「設計が先か、デザインが先か」は超重要問題。

「まずデザイン案を見せてよ。見える物がないと打ち合わせしにくいから」
というお客様も、ときどきいらっしゃるのですが、
「設計」を飛び越えてデザインに着手してしまうと、
作成途中でターゲットや目的がぶれてきて、
修正、修正を繰り返し、結果的に当初案と全く別物を作ることになり、
制作日数も、場合によっては制作費用も予定より多くなります。

実は今回担当させて頂いている案件も、当初「デザインが先」でした。
クライアントさんの要望を叶えることも必要ではあるので、
いったんラフデザインを作成させて頂いたのですが、
やはり途中からターゲットや目的がぶれ始め、
「設計が先ですよ」と改めてお伝えして仕切り直し中。

「早くデザインが見たい」という気持ちはすごくわかるんですが、
適切なものを、よりスピーディーに制作・納品させて頂くためには、
遠回りなように感じるかもしれませんが、「設計が先」です。

「急がば回れ」ということですね。


ちなみに、今回デザイナーとの認識共有に使わせてもらったのは、
こちらのランディングページ集めました。というサイト。

事前にターゲット、サイトの目的などを共有した上で、
デザイン制作を進める際に、参考サイトを挙げるのは良い手法だと思います。
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