多摩コミュニティビジネスシンポジウムに他県からゲストが来まくるのは、なぜ?

たまりば編集長こぐま(ジェイ・ライン株式会社 大熊雅樹)

2019年03月04日 07:30

おはようございます。
多摩の地域密着型ブログサービス「たまりば」編集長こぐまです。

2月24日(日)、東久留米市にある自由学園で開催された「多摩コミュニティビジネスシンポジウム2019」に参加してきました。
2009年に立ち上がった多摩CBネットワーク主催で、毎年開催、今回が10回目。

従来だと基調講演1つ+多摩地域でのコミュニティビジネス事例を数名団体くらいなんですが、今回はハンパない登壇者数でした。

全体は「多摩CB物語」という大きなテーマで括られていて、「創生」「挑戦」「未来」という3つの柱に対して、総勢15人もの人がステージに上がった…前代未聞のシンポジウム。
時間が許すなら1泊2日の合宿にして、それぞれじっくり話を聞いてみたい方々でした。

僕は、都合上、第一部しか出られなかったのですが、およそ10年前に、僕を(良い意味で)"そそのかし"(笑)、コミュニティビジネスの世界に入門させて頂いた"師匠"と慕う好齢ビジネスパートナーの堀池さんが、1日の流れをブログでまとめて下さっているので、一部を引用させて頂きます。

堀池さんとは、三鷹で「地域と私、はじめの一歩塾」「三鷹ブログ村(気軽な講習会)」「身の丈起業塾」などでご一緒させて頂きました。
びっくりしたのは、知らないうちに、僕の亡父まで(良い意味で)"そそのかされ"て一歩塾の塾生になってたこと(笑)。

"そそのかし"…コミュニティビジネスを始める、仲間を増やすのには、欠かせないテクニックですねー。
僕に"そそのかされた"という方がいらしたら、良い意味で受け取って下さいね。。。(苦笑)



話がそれましたが、多摩コミュニティビジネスシンポジウムのレポートに戻ります。
以下、堀池さんのブログからの引用を織り交ぜて。

多摩CBシンポジウム2019>248人参加に感謝。長い一日のレポート

【パネル討論・多摩CB物語・創世】
続くパネル討論では私と、竹内千寿恵、長島剛の両世話人もパネリストで発言した。
この3人の「創世」の思いは多摩CBホームページに掲載があるのでご覧下さい。(3月17日まで限定掲載)
http://tamacb.org/?fbclid=IwAR26gbJnfdMtxCBbZ1PQ4XBkTZHhVb3HLQwSKt7e8Gc-bQSofnFqEnE7dNg

「いろどり」社長・横石知二さんのスピーチは良い話だった。
・kamikatsuがGoogle検索の国内トップクラスである。
・永く培ったビジネスシステムを動かすことで人々が「データ
 を生かし自分で考えて行動する」ようになっている。
・各人は「自分が社会を変える」小さな繰り返しを毎日する。
・上勝のこの仕掛が現代の企業内や若者の日常に欠けている。
(中略)

【実践報告・多摩物語・挑戦】
キースピーチは横浜市役所・共創推進課の河村昌美課長。

企業・大学・市民・市役所が話し合い、それぞれの特技を生かして「共にイノベーションを創出」という実践の数千件実現した仕組みと事例。
(中略)

【パネル討論・多摩CB物語・未来】
スーパー公務員のあだ名の高野誠鮮さんのスピーチ。
◆理論だけで役立たない公務員
◆政策ではなく、本当の戦略=適応性が必要。
◆枯れる食物と、余計なものがあって腐る食物。
という内容。
(中略)

新しい関係性の構築事業がどんどん出てくるのがこれから。
そこで役立つのが次の3っつの考え方。
1)横石さんの言う「ビジネスシステム」を回して日常の社会変革を全員でやる。
2)河村さんの言う「現状では縦割りの当事者が会話して」イノベーションを起こす。 
3)高野さんの言う「適応性=adoptabilityこそ戦略」

これらが、組み合わさったとき未来は拓けてくるのであろうと確信した。
(中略)

最後に、横石さんの「講評」にあった意見について。

「今日のシンポジウムでものすごい多様な、気付きを頂いたが、多すぎてどれを自分が取り入れればいいか、消化不足だ」に同感。

私は思う。
だから「多摩CB」があるのだ。
(中略)

多摩は交通網は便利で1時間あればどこでも会いに、行ける。

だからテーマを消化してゆくことができやすいのだ。

堀池喜一郎 すこやの工作室日記から引用)


堀池さんのブログが全体を網羅されているので、中略を挟みつつも、かなり引用に頼ったレポートになっちゃいましたね。

この引用箇所には出てきませんが、もちろん、地元・多摩地域で活動されているCBプレイヤーの皆さんも大勢スピーチをされています。

密度の濃い1日について、詳しく知りたいという方は、ぜひ上記のリンクから、堀池さんのブログをご覧下さい。


当日の振り返りはここまでにして、参加する前から疑問に思っていたことがあります。

なんで、多摩地域のシンポジウムに、徳島県やら横浜市やら富山県などで活動をされている方々が、30分くらいしかない枠のために、スピーチをしに来て下さるのか?

もちろん、皆さんは地元やご自身の職場、なかには全国各地でも講演されている方たち。
そういった方たちが、あえて都心でもなく、多摩地域(今回の会場は、多摩地域の中でも「行ったことがない」という人が多いのではないかと思われる東久留米市)に、足を運んで下さるのか?

10年間の活動を通じて「多摩地域がどう変化してきたのか」とか、「今後どういう未来へ進もうとしてるのか?」に、よその地域の方(のなかのほんの一部の方だけでも)が関心を寄せて下さっているというのは、ありがたいですね。

平時は多摩地域内の仲間同士の繋がりを駆使して"そそのかし"合いながらも、必要とあらば全国のサポーターの方々から力を貸して頂くこともできる関係性。

めぐまれた環境にあると思います。
こうした土台を築いて下さった多摩CB世話人の皆さん、事務局の皆さん、本当にありがとうございます!

ボランティアでもなく、かといって過度なビジネスライクでもないコミュニティビジネス(あるいはビジネスコミュニティ)。
その先進国に、僕たち多摩県がなっていきましょう!

「たまりば」は、"情報発信"だけじゃない存在に進化させていこうと考えています。
させていこうというか、既にそういう捉え方をして頂いている方もいるかも?

どう変身するのかは、これからの「たまりば」に注目しつつ、お待ち下さい。
このブログタイトルにもあるように、「地域とWebを、コツコツと。」ね。

何が出るかは、お楽しみに~♪

・多摩コミュニティビジネスシンポジウム2019、2/24(日)に自由学園で開催
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