外国人観光客を呼ぶためには「広域多摩圏」を意識しよう

たまりば編集長こぐま(ジェイ・ライン株式会社 大熊雅樹)

2015年10月27日 23:15

こんばんは、多摩の地域密着型ブログサービス「たまりば」編集長こぐまです。

今日は、月1回開催しているWebマーケティングブランチの勉強会でした。
講師は、ここのところたびたびブログでもご紹介している
シーポイントアジアの渡慶次(とけし)さん。

日本の、とある地域での外国人観光客向けの動きについて、ご紹介頂きました。


とある地域というのは、「昇龍道」エリア。
聞いたことありますか?「昇龍道」。

僕もつい最近初めて聞いた呼び方なんですが、
昇龍道プロジェクト推進協議会の定義によると、
「昇龍道」とは、中部北陸9県のエリアを総称する名称とする。
「中部北陸9県」とは、愛知県、静岡県、岐阜県、三重県、福井県、石
川県、富山県、長野県、滋賀県とする。
ということだそうです。

中部地方の一部
北陸地方の一部
近畿地方の一部
という、既存の日本国内での地方の分類を越えて、
9つの県をひとつの広域地方として捉え、外国人観光客向けにPRする取り組み。

これ、「広域」であることが重要なんだそうです。

まず玄関口となるのが、中部国際空港、富士山静岡空港、松本空港、小松空港、能登空港。
ここから、日本に入国した外国人観光客の方々を、いかに近隣県でおもてなしするのかが重要。

このエリアには、「富士山」「伊勢神宮」「名古屋城」「松本城」「白川郷」といった、
「東京」にも「京都」にもない、魅力的な観光地が点在しています。
いかに長く、昇龍道エリアに滞在してもらうか、あちこち回遊してもらうかを考えると、
1つ1つの県で戦略を考えても難しいところがあります。
そこで、「広域」で取り組もうということです。


これ、僕の地元の「多摩地域」周辺に置き換えて考えてみました。
まず大前提ですが、海外からの集客を考えたら、
「八王子」「立川」「町田」「三鷹」「調布」のような市町村単位での狭域戦略は非効率。

「多摩地域30市町村」の連合体であったとしても、まだちょっと弱い。
だって、国際線が飛ぶ空港がないじゃないですか・・・。

悔しいですが(笑)、
羽田空港や成田空港を擁する東京都さん、千葉県さんとの
協力は欠かせませんね。

ただ、空港さえあれば、海外の方に多摩地域に足を運んでもらえるかというと、
これだけでも、ちょっと弱いですね・・・多摩地域に目的地を求めるとしたら、
本命は高尾山・高尾山温泉ということになると思うんですが、
関東地方にたくさんの山がある中、高尾山があるというだけで目的地を決めるとも思えません。

他に海外の人が意識しそうなスポットというと・・・、
あ、先ほどの「昇龍道」エリアの地図を見ていて気付いてしまったんですが、
「中部北陸」という地域分けのはずが、あの県が漏れてしまってますね。。



そう、多摩地域の西隣り「山梨県」です。
山梨県と言えば「富士山」があるじゃないですか!

羽田・成田空港→東京都心・下町→富士山(山梨側)
というルートがあるとすれば、経由地として中間の多摩地域が食い込める可能性は
一気に高まりますねー。

なるほど、「広域」で捉えることの重要性がわかりました。


もはや、「昇龍道」から独立した存在となった「山梨県」は、
僕ら「多摩地域」の重要な同盟先候補です。

山梨県の皆さん、多摩地域と一緒に、羽田・成田空港から日本にやってくる
外国人観光客の方々を、おもてなししましょう!
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