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おはようございます。
多摩の地域密着型ブログサービス「たまりば」編集長＆日本の魅力発信「Groovy Japan」プロジェクトの大熊です。

9月12日に、中央大学・法政大学・ICUの学生さんを含む9名で、「八王子歴史探訪」（主催おもてなし国際協議会）というまち歩きガイドをさせてもらいました。
韓国の方も参加されていて、日本の歴史を学べる機会として楽しみにして下さっていたようです。

僕のほか、ガイド役はメインゲストのYouTube「八王子国の歩き方」で大人気の中野さん。
本業は、八幡上町商店街くらま会会長・あったかい肌着のお店イツミヤの社長さんです。

2人とも歴史好きなので、話したいこと盛りだくさんでしたが、複数箇所を回るのと、聞いてる参加者の方に興味を持ってもらえるように、内容を凝縮してガイドさせてもらいました。

ガイドさせてもらったのは、こちらの4箇所。

①八王子千人同心屋敷跡
江戸時代(17～19世紀頃)に、現在の東京都八王子市周辺の治安維持や国境警備を目的に活躍した武士集団。
任務に当たるとき以外は、農民として生活していた。
彼らは元々、山梨県周辺を治めていた武田家の家臣たちで、秀吉の命で関東へ転封されてきた徳川家に腕を見込まれ大事な役目を任されました。

②信松院（写真の建物がここ）
現在の山梨県周辺を治めていた戦国大名・武田信玄の娘・松姫様が、1590年に戦火を逃れて移り住んだ地。
松姫様は八王子の住民に織物を伝え、「織物のまち」として発展するきっかけを作った。
実は松姫様は、のちに天下統一あと一歩まで手を伸ばした、あの織田信長の嫡男・信忠と婚約してたんですよ。
残念ながら親同士の同盟が破綻して結婚は幻となってしまいましたが、実現していたら戦国のロイヤルカップルでしたね。

③産千代稲荷神社
後に武家政権「江戸幕府」を開く徳川家康から八王子の支配を任された代官・大久保長安の陣屋があった地。
実は彼も元は武田家に仕える身でした。
1591年に着任した彼は、現在の八王子中心市街地の元となる宿場町や、八王子千人同心を作った人。

④八王子市郷土資料館
八王子市内で発見された考古資料や民俗資料などを展示し、郷土の歴史を知る場として利用されています。

戦国時代には主に北条氏の領地、戦国末期から江戸時代には徳川家の直轄地（天領）だった八王子ですが、4箇所周ったうちの3箇所が、武田家と深い関係があるというのが意外だったかもしれません。

徳川家康は武田信玄を尊敬していて、治安維持の面の軍事力としても、まちづくりの面でも、彼らの力に期待していた現れでしょう。

彼らの活躍もあって、幕末まで江戸周辺で合戦は起きていません。
（幕末に、甲府城を押さえた新政府軍の侵出を許してしまうのですが）

ある意味、戦国の世から平和な時代への橋渡し的な役割を担ったのが、八王子千人同心であり、大久保長安。
そして彼らの心の拠り所として欠かすことのできない存在が、旧主家の松姫様だったのでしょう。

八王子の歴史をたどるだけでも、近世の日本や江戸東京が、いかに平和的に発展していくことができたのかがわかりますね。

参加できなかった方向けに、「Groovy Japan」のSNSに短縮版のレポート動画をアップしているので、こちらもご覧下さいね！



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